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第22回Jボーイカップ2017夏 決勝戦観戦記

2017/09/11

Jボーイカップ2017夏決勝.jpg

 

1st stage(1,2回戦)

 

まだ夏とも言えるような日差しが容赦なく降り注ぐ9月10日、夏の大会決勝ステージが行われた。1、2回戦の合計得点の上位16名が勝ち上がる準決勝システム。さらに上位4名が+5000点のアドバンテージを獲得できる。かつてない乱戦模様で縦長の展開となった今回、注目を浴びたのは樽井さん。1回戦に3巡目リーチで国士無双をアガり上位に付けると2回戦でも終始安定した麻雀でトータル2位とした。1回戦の上位陣でポイントを伸ばしてきたのが3位の村松さんと4位の鈴木勝さん。この2人はこの日の調子のよさが窺える。そして驚くべきは2回戦で8万点オーバーを叩き出し堂々たる首位通過の佐藤さんと2回戦で四暗刻をツモり5位まで浮上した鴨岡さんだろう。1回戦の不振を一気に振り払い、追い風に乗った状態で準決勝戦へと臨むこととなった。

 

2nd stage(準決勝戦)


準決勝の卓組は2回戦までの順位の廻り順によって決められる。各卓にひとりだけ+5000点のアドバンテージを持ったプレイヤーがいる。トップのみが勝ち残りという厳しい条件のなか緊張の準決勝戦がはじまる。
A卓 エクスペリエンス。熟練者が老獪なプレーができる一つの理由として経験値というものがある。序盤から打撃戦となったこの卓でもそれは顕著に表れた。東一局、上野さんが満貫をアガると東二局は鈴木勝さんがハネ満をアガり、東三局は鴨岡さんが親満、さらには東四局に石川さんの倍満と続く展開となるのだが、この乱打戦を制したのは過去3回のファイナリスト実績を持つ鈴木勝さん。常時良い位置に付けオーラスではお釣りの来るような6000オールをツモアガり逆転で自身四度目の決勝進出を決めた。
B卓 薄氷の勝利。序盤から増田さんが大きくリード。ここまで後塵を拝してきた佐藤さんと森さんだったが南一局同時に「ロン」の発声。これに放銃した村上さんが残り200点となり事態は一気に切迫する。しかしここから互いを探るような睨み合いが続き、遂に局面はオーラスへ。いつの間にか追いつめられる増田さんなのだが、満貫ツモ条件の森さんからのリーチをかい潜り初の決勝卓に名乗りを上げた。
C卓 静かなる攻防。決勝ステージならではの独特な空気感、更には準決勝卓という事も相まって一打一打を重くする。おそらくは誰しもが勝利のチャンスがあったといえるこのC卓にはそんな雰囲気が流れていた。表面化されない攻防が常に行われ太田さん内村さん平井さんの三つ巴となった南三局、内村さんの先制リーチにここまで後れを取っていた樽井さんが追いかける。私自身も麻雀に正解があるのかは解らないが、このリーチドラ1のカン5ピンからはこの男の実に泥臭い人間的な意思の強さの表れを受け取ることができた。そしてこれを決め手とした樽井さんが決勝卓の椅子を手中に収める事となる。
D卓 バンプオブチキン。過去優勝経験者の高林さんと山本さん、そしてアドバンテージ者の村松さんに挑む形となった白井さんなのだが序盤から大きく後退してしまう。南場に入り完全に三つ巴の様相となったその時、事件は起こった。南二局2本場...神降臨。どよめくギャラリー達を背に8000・16000の声。混一色金裏3までおまけが付く四暗刻をツモアガり、更に親番の連荘で終わってみれば6万点オーバーのトップをもぎ取った。

 

Last stage(決勝戦)


アドバンテージ獲得から決勝卓に勝ち上がった鈴木勝さん樽井さんの2名と増田さん白井さんの2名を加え決勝卓が始まった。今回は誰が勝っても初優勝となる。決勝卓という独特のプレッシャーが4人を襲う。序盤は様子見が続き、決め手がでないまま南入したのだが遂にここで均衡を破る。白井さんの親リーチに押し切った樽井さんが3本場で満貫をアガり一歩リードすると次局は増田さんが満貫をツモりすかさず追随する。若手二人がリードした状態での南3局、親で役なし聴牌となった樽井さんがこれをダマテンに構えた。リーチをしていれば或いはどうなったかは誰にも解らないがここでは増田さんが400・700をツモアガる。そしてオーラス、これはここまでの麻雀の集大成なのであろうか...6巡目リーチ一発ツモ。8000オール。トップとの6千点差を悠々と逆転し、増田さんが初の頂点に輝いた。彼の勝因は「自分らしさ」を十分に発揮したことだと私は思う。この男は麻雀は忍耐の勝負だという事を知っている。どんなに苦しくてもじっと耐え、時つ風が吹くのを待っていたのである。道中、彼の後ろで観戦していた者は退屈さえ感じたかもしれない。だが、それが「自分らしさ」を追求したスタイルなのだ。今後もこのスタイルで麻雀界を賑わして頂きたい。


第22回Jボーイカップ優勝 増田 翔太さん おめでとうございます!!!
 

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第21回Jボーイカップ2017冬 決勝戦観戦記

2017/02/07

Jボーイカップ2017冬決勝.jpg

1st stage(1、2回戦)
昨日の小春日和から一転冷たい雨が降る2月5日、激戦を勝ち抜いた28名が浜松店に集結し決勝ステージが始まる。1、2回戦の合計得点の上位16名が勝ち上がる準決勝システム。さらに上位4名が+5000点のアドバンテージを獲得できる。上位4名を目指すのか、それともボーダーを狙うのか。個々の戦い方は千差万別だが1回戦を踏まえて2回戦の方針を決めるのがセオリーであろう。準決勝へ堂々の1位通過は増田さん。若手らしからぬ重厚な打ちまわしを武器に終始安定した戦いでその座を手中に収めた。そして注目すべきは河野さん。トップ目で迎えたオーラスの親番で続行を選択し上位を狙うがこれが裏目に出て同着の5位となる。これをミスと捉える方もいると思うが彼の優勝に賭ける熱き想いを垣間見ることができた。

2nd stage(準決勝戦)
準決勝の卓組は2回戦までの順位の廻り順によって決まる。各卓にひとりだけ+5000点のアドバンテージを持ったプレイヤーがいる。トップのみが勝ち残りという厳しい条件のなか緊張の準決勝戦がはじまる。
A卓 孤軍奮闘。首位で準決勝戦に乗り込み、安定感抜群の増田さんに歴戦の猛者が襲い掛かる。磐田店で2度の優勝を経験している鈴木勝さんである。右手を強く握り自身を奮い立たせていたのは印象的だった。幾度となく苦しい状況を乗り越えてきた麻雀で点棒を積み重ね、内山さん、山本遼さんともに成す術なし。ひとり善戦を続ける増田さんだった...がついに山本遼さんから黒い点棒が払われ鈴木勝さんが2大会連続で決勝進出となる。


B卓 激闘の果て。老獪かつ柔軟な麻雀でこの準決勝戦に勝ち上がった内村さんが序盤から順調にアガリを重ね局を進めていく。しかしここに待ったをかけたのが山本秀さん。大会に賭ける想いは人一倍で久しぶりの準決とあってか一打一打噛みしめるように打っていた。一撃必殺を狙っていた石川さんと渥美さんだったが無情にも石川さんの放った牌が山本秀さんと渥美さんのアタリ牌となり逆転で激闘に終止符を打った。


C卓 昇竜の如く。今日1日の勢いで言えば小坂さんの右に出るものはいないだろう。牌が呼応するようにアガリを導いていた。この準決も然りだが事態は急変する。海底で3件テンパイを制した五凌さんがこの勢いをそのまま奪い独走。すかさず対応力の高い竹内さんと越川さんが追撃するが力強く逃げる五凌さんを捉えることができず勝負は決した。


D卓 麻雀が教えてくれたもの。アドバンテージ者の平井さんが序盤から他家を大きく突き放す。そしてここに追随するのが岩上さん。近づいては離されを繰り返し局面はオーラスへ。千葉さん河野さんともに役満でも届かない場面なのだが、それでもこの局面を楽しんでいるかのようにひたすら牌を絞り続ける。トップ目(平井さん)に鳴かせることもなく、親(岩上さん)に鳴かせることもなく...結果は岩上さんがツモあがり平井さんを捲るのだが、その影にはこの2人の麻雀に対する真摯な姿勢があったからなのかもしれない...。

Last stage(決勝戦)
前大会に続き、準決勝でアドバンテージ者が全て敗れるという波乱から決勝卓に勝ち上がったのは、鈴木勝さん山本秀さん五凌さん岩上さんの4名。ここでは山本秀さんと岩上さんが優勝経験者である。準決勝で敗れた多くの強者たちが見守るなか闘牌が始まる。東1局親の山本秀さんの6000オールが決まる。一見簡単そうなハネ満だが場況を加味したすばらしいアガリであった。その後も攻め続け南入したときには5万点オーバーとなっていた。南入直後はすぐに岩上さんがアガる。このアガリも場況を捉えた絶妙なハネ満であった。これに放銃した五凌さんが残り1万点を割り、事態は風雲急を告げる。南2局親岩上さん。親満一発で逆転という点棒状況から「ロン」の発声。3900。放銃者は山本秀さんだった。差は益々縮まったがその後は山本秀さんが小さいながらもアガリを拾いオーラスへ。山本秀52200岩上43400その差8800である。ここまで全く手が入らず沈黙していた鈴木勝さんだったがこのオーラスまで黙っているわけにはいかない。流局テンパイで1本場を付けると次局テンパイ即リーチ。これが一発ツモとなり、三つ巴の様相となった。オーラス2本場岩上さんがついに動く。南ポン発ポン...数巡後...「ツモ」!!!「1000・2000」私は一瞬?となったがそう、2本場があったのである。この大舞台でも一瞬にしてこの計算が出来るのはさすがの一言。よく見ればアタリ牌を見逃しているではないか!その胆力と判断力には脱帽である。

   第21回Jボーイカップ優勝 岩上 貴是さん おめでとうございます!!!

 

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第20回Jボーイカップ2016夏 決勝戦観戦記

2016/09/05

Jボーイカップ2016夏決勝.jpg1st stage(1、2回戦)
蒼く高い空に入道雲が混じる9月4日、28名の雀士たちが集結し、今年の夏の最後を飾るJボーイカップ2016夏決勝戦が行われた。
1、2回戦の合計得点の上位16名が勝ち上がる準決勝戦システム。さらに上位4名が+5000点のアドバンテージを獲得できる。

準決勝へ堂々の1位通過は初出場の斉藤さん。持ち前の攻撃力を生かし終始攻め切った。2位につけた内山さんも初出場ながら攻撃力の高い雀士。3位にはユニークなキャラクターで人気の鴨岡さん、4位に街中店歴代王者の中ノ神さんと続き、ここまでの4名が準決勝でアドバンテージを獲得する。

そして注目すべきは1回戦でトビラスながらも2回戦で7万点オーバーを叩き出した平井さんだろう。
明暗を分けたボーダーラインは621。6万点を目指し3900のアガリによってそれを達成した岩渕さんだったが惜しくも次点となった。

2nd stage(準決勝戦)
準決勝の卓組は2回戦までの順位の廻り順によって決定する。各卓にひとりだけ+5000点のアドバンテージを持ったプレイヤーがいる。
トップのみが勝ち残りという厳しい条件のなか緊張の準決勝戦がはじまる。


A卓 王者の風格。1、2回戦を戦う前大会チャンピオンの高林さんからそんなムードが漂う。しかし、この準決勝では沈黙。斉藤さんと千葉さんが果敢に攻めるもその合間を縫うようにアガリ切る内村さんが展開を捉える。オーラス斉藤さんvs内村さんという構図だったが、ここでも「卓上の技工師」のネームに相応しい麻雀で内村さんがアガリを拾い自身初となる決勝卓への1番乗りを決めた。


B卓 忍耐の価値。東場から連続放銃により竹内さんが大きく後退。内山さんvs鈴木勝さんの図に袴田さんが値千金の跳満ツモにより三つ巴の闘いとなる。普段から耐えるべきを耐え、攻めるべきを攻める袴田さんのペースかと思われたオーラス、力強い「ツモ」の声と共に牌を置いたのは鈴木勝さん。逆転での勝利に満面の笑みを浮かべていたのだが、本当に苦しく忍耐の麻雀をしていたのはこの人だったのかもしれない...。


C卓 焦りの代償。序盤から積極的に攻める重光さんが徐々に加点し他の3人を突き放す。余裕があると踏んだのか南3局の親聴牌を崩し、局面はオーラスへ。最後の親は2回戦で脅威の連荘を見せた平井さんなのだが...。鴨岡さん跳満ツモ、白井さん跳満直撃という条件であったが、白井さんが、これを満たす聴牌を入れる。倍満ツモが条件に満たないため当然のダマテン。...が、こういう時にツモってしまうのが麻雀である。渋々フリテンリーチとするが無念の流局。その後も親の平井さんの連荘は続き4本場にて重光さんがアガリこの勝負に決着をつけた。


D卓 反撃の狼煙。「最速最強」を掲げ、序盤から猛攻を続ける鈴木崇さん。そしてこれに捕まったのが名倉さん。気が付けば点数表示は1桁に...フリー対局であればそのまま終わっていただろうが、トップしか意味を持たない準決勝において名倉さんをトバすのは1人しかいない。樽井さん、中ノ神さん共に苦しい戦いを強いられる。そして名倉さんの点棒は3万点台まで復活し、さらに逆転の大三元の聴牌が入る。その瞬間待ちの白はまだ山にあった...、が流局で決着し鈴木崇さんが2度目の決勝卓に座ることとなった。

Last stage(決勝戦)

準決勝4卓アドバンテージ者が全て敗れ、決勝卓に座ったのは内村さん鈴木勝さん重光さん鈴木崇さんの4名。うち2人は初決勝卓となる。
そして、運命は早い段階で動き出す。東2局内村さんの仕掛けに鈴木崇さんが猛追をかける。このリーチに裏ドラが乗り24000!半荘1回戦で24000は致命的だ。次の東3局では鈴木勝さんのリーチに重光さんが放銃となり12000は15000。この後は場が重くなり流局が続くのだが、これは点棒のない2人の影響だろうと私は推測する。フリー対局ならば飛んで次行こう!なのだが、この1回しかない決勝戦を大事に大事に打っているのだと思う。たくさんのギャラリーに見守られ、勝者にだけスポットが当たるこの麻雀というゲームは、この大事に打っている人間によって支えられているのだと...。そして局面は南場へと移るのだが、ここからは鈴木崇さんの圧倒的な強さが爆発する。終わってみれば8万点オーバーの完全優勝だ。素晴らしい。さて、今回も当店スタッフの井上が準決勝終了後に感極まっていた。いつもながらだが麻雀に対する熱量には感服する。この麻雀熱は皆様にもきっと伝染しているはず...
    

第20回Jボーイカップ優勝 鈴木 崇弘さん おめでとうございます!!!

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第19回Jボーイカップ決勝戦

2016/02/08

Jボーイカップ2016冬決勝.jpg

1st stage(1、2回戦)
1、2回戦の合計得点の上位16名が勝ち上がる準決勝戦システム。さらに上位4名が+5000点のアドバンテージを獲得できる。準決勝へ堂々の1位通過は初出場の長井さん。終始安定した戦いでその座を手中に収めた。そして注目すべきは
同じく初出場で準決勝に進出した堀野さん。忍耐の麻雀で念願の初戦を突破した。気になるボーダー争いだが、僅か100点の差が明暗を分ける。準決勝へコマを進め、安堵の表情を浮かべる河野さん。悔しさを抑え込む武田さん...たかが100点されど100点なのである。

 

2nd stage(準決勝戦)
トップのみが勝ち残りという厳しい条件のなか緊張の準決勝戦がはじまる。
A卓 心技一体...そんな言葉がしっくりくる長井さんに死角なしと思われたが、まさに事件が起こる。東2局手塚さんの先制リーチが入り、親の河野さん、長井さん共に勝負に出る。後手を踏んだかの様に思われた高林さんだったがペン3ピン聴牌からドラの東を引き入れ暗刻にし、運命の選択は1ピン単騎へ。当然のダマテン。誰が掴んでも放銃となる1ピン単騎なのだが...無情にもこれを放ったのは長井さんであった。これぞ値千金というアガリによって高林さんが自身初となる決勝卓の椅子をものにした。
B卓 この準決勝戦に勝ち残った16名の中でも一際強いオーラを醸し出していたプレイヤーがいる。森分さんである。東1局5200、東2局13500と点棒を積み重ね、東場で既に5万点オーバー。...がしかし、積棒の恐怖がトップ目を襲う。4本場で2000オール6本場で8000をアガった名倉さんが森分さんを捲り、2大会連続での決勝に進出した。
C卓 他の3卓に比べ穏やかな開局となったC卓だったが事態は急変する。優勝候補との呼び声が高い岩上さんが連続放銃により奈古さん、竹内さん、上野さんの三つ巴の戦いとなる。この乱打戦を制したのは上野さん。満貫ツモならまだ続行という場面で、枚数の少ない高めの跳満をツモアガり勝負を決めた。 
D卓 序盤から一方的な展開となったD卓。ターニングポイントは東3局仕掛けは平野さんと佐藤さん。それまでどっしりと重厚な麻雀を打っていた平野さんだが、この仕掛けにより佐藤さんにドラ5の聴牌が入ってしまう。これに放銃したのがそれまで善戦していた堀野さん。立て続けに放銃となり堀野さんの夢はここで潰えた。しかしながら麻雀はそんな甘くなく虎視眈々と機を伺っていた渡辺さんがオーラスに渾身の粘りを見せ、佐藤さんを捲りきって決勝の切符を手に入れた。

 

Last stage(決勝戦)
準決勝4卓のうち3卓が逆転勝利となる波乱から決勝卓に勝ち上がったのは、高林さん上野さん名倉さん渡辺さんの4名。ここでは上野さんと名倉さんが優勝経験者である。準決勝で敗れた多くの強者たちが見守るなか闘牌が始まる。東1局高林さんの先制攻撃12000出アガリ後、東2局満貫をツモり、リードを広げる。東4局上野さんのツモっ!という力強い発声で跳満をツモりアガるが、その次局放銃してしまい高林さんの点棒は削れないまま局が進む。そして南2局名倉さんと高林さんの2件仕掛けから高林さんがアタリ牌の発を掴む。小考後、この生牌の発を切り出し2000点の放銃となるのだがこの時に高林さんの強い意志を感じることが出来た。涼しい表情で点棒を払い、次局の放銃でもまたしても涼しく点棒を払っていた。ラス前上野さんの気迫のツモ四暗刻リーチがあったものの流局し、オーラスではサラっと3900を上がってみせた。
そう、準決勝4卓のなかで唯一の逃げ切りをしたのはこの男である。攻めと守備のバランスに長けた物静かな男がとうとう頂点に上り詰めた瞬間であった。
余談ではあるが当店スタッフの井上が準決勝終了後に目を真っ赤に腫らしていた。どうしたのか?と尋ねると皆さんの熱い麻雀に感極まってしまったということであった。「観客を魅了する麻雀」...これ以上賞賛の言葉は見当たらない。そしてこの言葉を決勝戦に参加した全てのプレイヤーに捧げたいと思う。
    第19回Jボーイカップ優勝 高林 智史さん おめでとうございます!!!

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第18回Jボーイカップ決勝戦

2015/09/18

Jボーイカップ2015夏決勝.jpg

1st stage(1、2回戦)

今回で18回目となったJ-BOYカップ、10周年記念大会ということもあり、予選から過去に例をみない盛り上がりをみせた。
今まで大会の常連だった方、今回こそはと大会本選出場を目指して頑張ってきた方、厳しい予選の戦いを勝ち上がった28名の想いが、今回の10周年記念大会本選の場でぶつかることとなる。
果たして、栄えある第18回J-BOYカップチャンピオンの座に輝くのは誰か!?

大会本選は28名で1回戦、2回戦を行い、その成績から上位16名が準決勝に勝ち上がるシステムとなっている。順位ウマがなく素点のみで争う1、2回戦を1位で勝ち上がったのは、華麗な三倍満を上がった影山さん。今大会が初出場だが、実力者と定評の高い打ち手だ。2位通過は奈古さん。スピード重視、手数で周りを圧倒する。3位通過は千葉さん。手役重視で腰が重く、華麗な最終形で麻雀の美しさを魅せる。4位は平井さん。受けと攻めのバランスがよく、場況読みに長けた打ち手だ。

2nd stage(準決勝戦)

勝ち上がった16名で4卓に分かれ、トップのみ決勝戦に勝ち上がる。なお1、2回戦の成績上位4名は5000点アドバンテージをもってスタートするというシステムになっている。

A卓 35000点スタートのアドバンテージを持った平井さんが、開始早々チートイ赤ドラドラの8000点をあがるも、決め手のないままオーラスを迎える。オーラストップ目の平井さんが2フーロし先制を取るが、2着目の佐藤さんのリーチに放銃となり、決勝進出の軍配は佐藤さんにあがった。

B卓 5000点のアドバンテージを影山さんが持つも、先制を切った上野さんが東場を支配し50000点まで突き抜ける。このまま上野さんで決まるかと思った中、南場に入り米元さんが上野さんを捲る。荒れた展開の中決勝進出を決めたのは、トップ目からも親に対し果敢に攻め、アガリ切った米元さん。

C卓 アドバンテージを持った奈古さんが1,2回戦の勢いのまま順調に点棒を重ねる。しかし、それに待ったをかけたのが前年夏の大会の覇者名倉さん。苦しい形をものにし、徐々に差を詰める。迎えた南1局親番、しぶとい粘りを見せ最後はきっちりダマテンでラス目から7700点をあがり勝負を決めた。

D卓 先制をきったのは小粥さん。東1、2局とあがりを重ねアドバンテージのある千葉さんを大きく突き放す。小粥さんトップ目のまま場は進み迎えた南3局、越川さんの6500点オールが炸裂し越川さんがトップ目になる。1,2着が競る中3着目の千葉さんは倍満ツモ条件と厳しい条件のままオーラスを迎えた。別卓の優出者は決まり、ギャラリーを優勝戦並に背負う。そんななか千葉さんのリーチ。ツモれば倍満のジュンチャン三色ドラ1のカン8ピン。後ろで見守るギャラリーの手にも汗が滲む中、オーラステンパイしなければ続行が出来ない親の小粥さんから8ピンが打たれる。千葉さんは無言で山に手を伸ばした。結果は流局、次局も高めツモ裏1で倍満というリーチを千葉さんが打つが流局し、2本場で小粥さんがあがり勝負は決した。後ろで囲むギャラリーが送る拍手は、決勝進出を決めた小粥さんはもちろん2局連続で厳しい条件を満たす手作りをし周りを感動させた千葉さんにも送られていた。

Last stage(決勝戦)
アドバンテージを持った4人が敗れるという波乱で熾烈な戦いのなか、決勝卓に勝ち上がったのは、佐藤さん米元さん名倉さん小粥さんの4名。名倉さんだけが優勝経験者であり他の3人は初優出。多くのギャラリーが見守るなか闘牌は始まった・・・が、それはあっという間の出来事だった。12000は15000。6000は7500オールと点棒を積み重ねた米元さんが東2局で60000点オーバー。流局によって親番は流れたが積棒は増えるばかり・・・
続く親番の名倉さんが4000オールをツモあがった時には既に5本場に達していた。4000は6500オール。佐藤さんから黒い点棒が支払われ、ゲームは終了した。まさに圧勝である。小粥さんにおいては親番すら回ってこず、悔しい思いもあったとは察するがしかし、これも麻雀ということを瞬時に理解したのは決勝卓に座っていたプレーヤーであろう。「おめでとう!」と笑顔で祝福する3人を見たら「敗者」という言葉は全く似合わないのである。
今回の決勝戦も非常にすばらしく、男らしく、麻雀打ちらしく行われたと私は思っているしそんなドラマがあるこの麻雀大会は大好きである。
第18回Jボーイカップ優勝 米元 辰英さん おめでとう!!!

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